TOMOYA SAKAI

Connection series

日々、全世界から多量のニュースが押し寄せてくる。それらの情報の多くは、他人事として処理され記憶に薄く積み重なり、次第に消え去っていく。
この世界には、自身の知識や力ではどうしようもない事柄が多く存在する。しかし、それを理由に思考停止している自身の現状に違和感を覚えてしまう。今、私にできることは何か。

現代を生きるひとりとして、知ったこと、感じたことを基に時事的な問題や話題を抽象化させながら立体に変換し、時代の記憶といえる作品をつくる。そうすることで、それらの事柄を自身の記憶に強く残し、作品を通して何度でも思考することができる。たとえ、時代のネガティブな要素であっても、新しい答えを導く手だてとし、次の一歩を踏み出す力へと変換していく。

鑑賞者は、抽象化された作品に対し、日々の出来事や時事を重ね合わせていくことができるのではないか。作品を、記憶を留める媒体物とし、向き合うことで、重ね合わせた事柄について思考する機会を与え、その人の人生の手がかりになればと思う。

The Connection series deals with current topics. As a lot of news is now going around every day, it is not thought about deeply and disappears from our memories as someone else’s business. I cut out a part of the era shared by many people, as a person living in the modern age, and produce works that can be called the memory of our times. I keep our era firmly in my own memory through my production of works, and face it many times. I would like the viewers to use my works as media to remember our times and think about our complicated matters.